9月20~26日は動物愛護週間です。公明党は犬猫等の殺処分ゼロへ向け、改正動物愛護管理法など法整備を推進。地方議員も各地域に応じた活動を進めてきました。今回、福島県の伊藤達也県議、長野県軽井沢町の真島聡子町議の取り組みを紹介します。 ■福島県 伊藤達也県議 ■県独自の条例で財源確保 「アニマルいとう」。動物愛護に情熱を注ぐ伊藤達也県議は、親しみを込めて関係者からそう呼ばれています。前職の衆院議員秘書時代、議員の裏方で動物愛護管理法の改正などに携わり、動物が人の暮らしに欠かせない存在であることを実感しました。 2015年、故郷の福島県で県議に初当選(福島市選挙区)。まず手を付けたのは、愛護施策を充実させるための財源確保でした。16年の県議会でそのための制度構築を提案。党県議団としても18年、犬猫の殺処分ゼロをめざす寄付金制度の創設を求める要望書を提出しました。 こうした取り組みにより制度新設のための条例が実現しました。寄付金は、福島県動物愛護センター「ハピまるふくしま」の機能強化や、保護犬猫へのワクチン接種、不妊去勢手術などに役立てられています。 ■市民の取り組み支える 伊藤県議は、「市民の“草の根”の活動をサポートすることも必要」との観点から、県議会などで地域猫保護への支援を訴えてきました。 具体的には、猫の繁殖制限に加え、餌やりやトイレの管理など。猫の命と住民の生活環境を守り共生を支えるのが狙いです。 さまざまな働き掛けを重ねる中、県は地域の合意などを条件に、飼い主のいない猫の不妊去勢手術を無料で行う事業を始めました。自治体からの委嘱により犬猫の正しい飼い方について助言などを行うボランティア「動物愛護推進員」も、伊藤県議は導入を後押しするなど、担い手を支える環境整備を進めてきました。 ■東日本大震災の教訓から 今月9日、伊藤県議は三春町にある「ハピまるふくしま」を訪問。この施設の前身は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で取り残された犬猫を保護するための「三春シェルター」です。 震災後、県職員らは警戒区域に入って対象動物を救出し、元の家庭への返還や新たな家族への橋渡しをしてきました。 今も野口みき所長が掲げるのは「諦めない譲渡」。寄付金制度の創設などで施策が充実し、県全体の猫の殺処分数は10年間で約9割減っています。 伊藤県議はペットとの同行避難や所有者の平時の備えについても、県議会で啓発の強化を訴えています。「福島を『動物愛護立県』にしたい」。これからも、人と動物の命を守る取り組みに力を入れていく決意です。 ■長野・軽井沢町 真島聡子町議 ■猫を守る団体立ち上げ 「飼い主のいない猫のふん尿に困っている」との住民からの相談を受け、真島聡子町議は、地域の支援者の一人である三木とみ子さんらと共にグループ「桜ねこ軽井沢」を結成。昨年4月に町のボランティア団体として登録しました。 主な活動は、猫を一時預かりして不妊去勢手術後に元の場所へ返すもの。地域住民の理解が何よりも求められることから、「まずは現場に伺って事情をよく聴く」ことに努めています。真島町議自ら猫の捕獲や病院などへの搬送も担当。獣医師の元へ送り届けるとともに、術後は一晩預かることもあるそうです。 こうした活動は、捕獲(Trap)、不妊去勢手術(Neuter)、元の場所に戻す(Return)の頭文字から「TNR」と呼ばれます。猫を元の場所に戻した後も、餌場やトイレを適切に管理するなど、猫の命と住民の生活環境の両方を守ることが大切です。 ■保護猫がいるカフェへ 今月10日、真島町議は三木とみ子代表と軽井沢町に隣接する御代田町の譲渡型保護猫カフェ「猫恩」を訪ね、店長の山内智圭さんから保護猫の状況を聴きました。 保護された中には、ボランティアが入院したため、やせ細った姿で発見されたケースや、高齢を理由にボランティアからカフェへ託された子猫もいます。猫の命を守る活動は、世話をする人の暮らしとも深く関わっています。飼い主への福祉的なサポートが必要になるケースもあります。 真島町議は、複雑な事情にも目を向けながら、いま打てる手として何が最善なのかを常に考え、課題の解決へ奔走する毎日です。 ■動物愛護推進員に委嘱 真島町議は今年、長野県の動物愛護推進員の委嘱を受けました。地域猫活動の現場に尽力する姿が、地域からの推薦理由となりました。動物関係の住民相談には推進員の証書を携えて行くことも。相手が信頼を寄せてくれ、実りある対応につながっています。 こうした活動を支えるのが、真島町議が育児中から続けてきたボランティア経験です。子育てサロンや絵本読み聞かせ、ものづくり教室など、子どもの成長に合わせて自身の活動を広げてきました。地域猫のグループ結成でも、そこで築いた人とのつながりが力になりました。 「住民と行政、有志をつなぐ役割を担いたい」と語る真島町議。地域猫の講演会開催やTNR活動を続ける中で賛同してもらえる協力者が徐々に拡大しています。