埼玉県北本市二ツ家1丁目にあるJR高崎線の石戸下踏切に先ごろ、歩道が新設された。「安心して渡れる」。同市に住む福島富江さん(84)の表情は晴れやかだ。 石戸下踏切はこれまで、車が1台しか通行できないほど幅が狭く歩道もないため、歩行者は車の通行時に渡れなかった。電車は踏切を多い時に約5分間隔で通過する。歩行者は車が来ない間、かつ遮断機が降りる前に長さ約10メートルの踏切を渡り切らなければならない。 スーパーなどへ買い物に行く際、踏切を渡る福島さんは常に「すぐ閉まるかもしれない」と焦りを感じていた。ある時、福島さんは買い物帰りに踏切内で、つまずいて転んでしまった。両手に買い物袋。手を使えず、幸いけがはなかったが、買った卵が割れて台無しになった。 「私の友人も急いで渡り、転んだことがあった。怖いのでなんとかしてほしい」。福島さんの声を受け止めたのが、公明党の島野和夫市議。直ちに2014年6月、踏切拡幅を市に要望し、地元自治会長とも連携しながら改善を訴え続けた。 踏切は周辺道路の整備なども進んだ結果、最終的に車道2車線に加え、片側に歩道が確保された。踏切が拡幅され、「友人も今は焦る必要がなくなって喜んでいる」と福島さん。「島野市議には本当に感謝している」と語った。