この夏、埼玉県滑川町の町立月の輪小学校では、小中高生のための「夏休み宿題教室」が開かれている。企画したのは、元教員で公立高校の校長を務めた経験もある公明党の西宮俊明町議。同小学校や町教育委員会などと連携しながら開催にこぎ着けた。自由研究に役立つ催しもあり、連日、多くの子どもを迎えている。 ■児童「家に一人より楽しい」 冷房の効いた同小学校のコンピューター室では5日、地域の子どもたちが算数のドリルを解いたり、読書感想文を原稿用紙に清書したりしていた。「あと3ページ、頑張ろうかな」「早く終わらせて遊びに行こうぜ」。友達とおしゃべりしながらも熱心に宿題に取り組む。 「宿題教室」は、8月4~7日、同25、27、28日の計7日間にわたって開催。事前申し込みは不要で、午前中の2時間、コンピューター室を使って自由に勉強ができる。分からないことがあれば、ボランティア協力する大学生が問題の解き方などを優しく教えてくれる。 算数と格闘中の小学6年生の男の子は、「親に言われて来てみたけど、家にボッチ(一人ぼっち)より楽しい」とニッコリ。西宮町議の声掛けで訪れた教員志望の大学1年生、津久井琴さんは「固い空気を作らないように」と気さくに声を掛け、子どもたちの宿題をサポートしていた。 ■自由研究に役立つ催しも 同教室の開催期間中は、多目的室を使って、自由研究に役立つ多彩な催しも。 5日には東京都日野市を拠点に活動するグループ「ひのペットぼうさい」から講師を招き、災害時のペット同行避難などについて学べる防災かるた大会が好評を博した。7日には、トランペット奏者の佐々木久和さんらによるミニコンサートで盛り上がった。 ■英語の基礎を伝授 後半の25、27日には、元英語教師の西宮町議が自ら講師を務める「英語はじめの一歩!教室」が予定されている。“中学校で習う英文法さえマスターできれば英語は話せるようになる”が西宮町議の持論。基礎に特化した英会話のコツを伝授する。 「子どもたちが家にこもって一日中、ゲームをしている現状を何とかできないか」。そんな声を受け止めて同教室の開催を思い立った西宮町議。昨年12月の定例会で夏休みの居場所づくりを提案したところ、地域主体の取り組みであれば「学校施設の利用は可能」との答弁を受けた。 そこで西宮町議は、地域の人たちと実行委員会を立ち上げ、町内の学童保育の運営者らが参画する「こどもの居場所ネットワーク」と連携しながら開催を実現した。5日には大塚信一町長も教室を訪れ、児童らを励ました。西宮町議は「来年以降も充実した夏休みを届けたい」と子どもたちに温かな目を向けていた。