IMAXシアターって何?映画界の新常識!作品のポテンシャルを引き出す上映方式について考える!
多様化する映画の鑑賞方法
皆さん、映画館でチケットを予約、購入する時に「IMAX」「Dolby」「4DX」などの上映形式を目にすることはありませんか?
かつて映画を観に行く時は作品、時間帯を選ぶだけのシンプルな娯楽でした。しかし、現在は上映形式が多様化しており、追加料金さえ払えば、楽しみ方の幅を広げることができます。でも、「なんだかややこしい」「追加料金が嫌だ」という方もいるのではないでしょうか?
そもそもこの上映形式を説明するならば、「作品のポテンシャルを最大限に引き出してくれるシステム環境」です。
ビールで例えてみると分かりやすいかもしれません。
ビールそのものが映画作品だとして、上映形式はそのビールの飲み方。キンキンに冷やしたジョッキにサーバーから注いだビールは格別ですよね。泡の量もちょうど良くて、ジョッキもおいしく飲めるガラス素材と形らしい。
ビールそのものは同じなのに、飲み方によって、うまさが変わる。
逆に言えば、家でサブスクで映画を観るという行為は家で飲む缶ビールの感覚に近いかもしれません。
お店で飲む生ビールもうまいけど、外出しなきゃいけないし、お金もかかるし、気も使う。家で飲む缶ビールの方がおいしく感じる時もありますよね。そこは、それぞれの好みということだし、その時の気分で決めればいいと思います。
脅威のスクリーンサイズと没入感「IMAX」
じゃあ具体的にどんな上映方式があるんでしょうか。きょうは、その中で一番知名度の高い「IMAXシアター」についてご紹介します。
これは、圧倒的な大画面と高音質で没入感を最大化する規格です。通常よりも巨大なスクリーンで、音響スピーカーのチャンネル数も多く、座席の配置も画面の見え方や音の届き方に違いが出ないようになっています。
簡単に言えば、「主人公と一緒に映画の中に入り込んだ感覚」になるんです。
ぱっと見で一番分かりやすい違いは、アスペクト比です。映画は作品によって様々な画面の比率があります。皆さんのお家にあるテレビは16:9がほとんどだと思いますが、映画でよく使用されるシネマスコープサイズは主に2.35:1です。テレビよりも横に長いイメージですね。だから、家でDVDやサブスクで映画見ようとすると上と下に黒い枠が入るわけです。
しかし、もともとこのIMAXはプラネタリウムや科学館などの「観客の視界いっぱいに映像を広げる」ために作られたシステムです。そのためスクリーンだけでなく、IMAXカメラというものが存在し、そのアスペクト比は1.43:1。そう、ほぼ正方形なのです。

最近は映画の一部のシーン(主に迫力、臨場感が求められるアクションの場面)をIMAXカメラで撮影することが増えてきました。古くは『ダークナイト』(2008年)や最近だと『トップガン マーヴェリック』(2022年)などです。
しかし、実はこのIMAXカメラで撮影した1.43:1のアスペクト比は通常のIMAXシアターでもフルサイズで映すことができません。「IMAX」と名付けられていても、スクリーン自体の形が1.43:1ではなく、設計もコストも“普及版サイズ”に合わせているからです。なので、IMAXカメラで撮られた映画を通常のIMAXシアターで上映すると上下がトリミングされ、画面の情報量が減ってしまいます。なんだか損した気分になりますよね。
「IMAX」を100%堪能できる映画館
じゃあフルサイズはどこでなら観られるのか?というと、日本では池袋のグランドシネマサンシャインと109シネマズ大阪エキスポシティの2カ所だけになります。
そこに配備されている「IMAXレーザーGT」であれば、フルサイズで鑑賞が可能なのです。
7年ぶりに劇場公開作品となった映画『スター・ウォーズ』シリーズの最新作『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』。
5月19日には池袋グランドシネマサンシャインにてジャパンプレミアが行われました。主演のペトロ・パスカル、監督のジョン・ファブローが来日。舞台挨拶でグランドシネマのIMAXレーザーGTについて「ロサンゼルスでも大評判だ」と言及していました。舞台挨拶を終えると、まさかの後方の客席に回り、一般のお客さんと共に鑑賞するという事になったそうです。日本の映画館が世界でも注目されているというのは、うれしいことですね。
読者の皆さん、今度映画を鑑賞する際は上映方式にもこだわってみてはいかがでしょうか?
映画ライター





