フィジカルAI
一般的に、人工知能(AI)によってロボットなどに高度な自律性を持たせる技術を指します。ロボットが家やオフィス、街中で活動しながら学習し、さまざまな状況下で人間のように複雑な判断や行動ができるようになります。
現実世界で物理的(フィジカル)な作業を行える点が、サイバー空間だけで動作する生成AIとの大きな違いで、人手不足の解消にもつながると期待されています。米半導体大手エヌビディアのフアンCEOが「AIの次の波はフィジカルAIだ」と強調するなど、AIエージェントの先の巨大な市場として注目を集めています。
実用化に向けた開発競争も世界で加速しています。2026年8月には、北京冬季五輪の会場となった国家スピードスケート館で第2回「世界人型ロボット運動会」が開催され、16カ国から2000体余りの人型ロボットが集結しました。100㍍走で人類最速記録(9秒58)を上回る8秒64の記録が生まれたほか、衣類整理や調理など実地での作業能力を競う種目も。「走れるか」だけでなく「働けるか」という実用化を見据えた技術競争が繰り広げられています。一方で、誤作動による事故や雇用への影響など、克服すべき課題も残されています。





